食べログについて(投稿者のことA)

 食べログで「カリスマレビュアー」と言われる、「うどんが主食」なる投稿者が、高い評価をつけている店の経営者から過剰な接待を受けていたことがニュースになりました。
 良いニュースです。
 食べログの不誠実性は、もっともっと暴露されるべきです。

 食べログは「カカクコム」という営利企業がやっているサイトですから、お金をもらって特定の店をヨイショする提灯記事を書いたり、そういうライターを飼ってること自体は、必ずしもおかしなことではありません。

 しかし、「食べログ」は、ルールとして、店から招待されたり、特別な関係にある場合は、「通常外利用のユーザー」と表示すると自ら明言しています。
 ですが、今回の「うどんが主食」という投稿者は、当該のステーキ屋からは、ステーキ代はもちろん何万・何十万もするワインを開けても代金を請求されず、その上銀座のクラブで豪勢な接待を受けているにもかかわらず、一般ユーザー扱いとなっていたことが問題です。

 こうなると、完全に「詐欺」です。
 ニュースでの暴露を受けて、うどんが主食氏は、「どんなに美味しくても、友人の店は誤解を招く恐れがあるので、今後は友人の店はレビューしない」などという言い訳を自分のトップページに書き加えましたが、言い訳にしても苦しすぎるでしょう。

 友人って、どういう友人ですか?
 友人なら飲食代が全額タダなんですか????

 飲食業界の人間として言わせてもらうと、よほどの恩人とか、十年来の再会とかなら別ですが、高級店で料理から高級ワインまで全部タダにするなんて、どんなに親しい友人でも普通じゃありません。
 ましてや、高級時計をプレゼントしてくれたり、銀座のクラブで豪遊して全額おごってくれる友達って、どんな関係だよ(笑)

 この友人とは「ビジネスパートナー」であることは間違いないでしょう。
 別に、それ自体は構わないのです。ただ、それを隠してることは大問題です。
 また、飲食代がタダだけならまだしも、ブランド品をプレゼントをしたり、銀座で接待されるとまでなると、もっと別の関係まで勘ぐってしまいます。
 それは、食べログの運営、「カカクコム」とのつながりです。
 何故なら、一軒の飲食店主が、推定で100万円近い費用を、たった一人の素人口コミ投稿者に投じるのは、いくら広告料だとしても解せない感じがするからです。
 これって、もしかして、カカクコム(もしくは代理店)に、全部とは言わないけど一部の費用を回してないか??
 または、食べログの広告料が優遇されるとか????
 カカクコムが、自分達にとって都合の良いレビュアーを囲い込むために、飲食店と共同してやってんじゃないの??
 とまで疑ってしまいます。
 
もちろんこれは勝手な想像ですが、それくらい穿った見方をしたくなるくらい、食べログとこの投稿者は不誠実に感じます。

 もっとも、今や食べログの点数を本気で信じてる人はかなり減ってるみたいですけどね。
 ただ、世の中、自分みたいな疑り深い人間ばかりじゃないので、純粋に投稿者の書き込みを信頼してる人だっていると思うので、このへんはハッキリさせるべきですよね。

 自分は、提灯記事自体を否定してるわけではないのです。
 宣伝だって、考えようによっては、飲食店を楽しむスパイスの一つとすら思います。

 しかし、食べログの悪質性は、宣伝を隠すだけでなく、「悪評」もセットで評判も操作をしているところです。
 通常、広告では、景表法などに反しない限り、自社製品をどのように宣伝しようが自由ですが、特定の他社製品を貶めたりしてはいけません。しかし、食べログでは、そうしたことも出来てしまいます。
 同一記事内で、「○○よりもここの料理のほうが美味しい」と書くことだってできるし、気に入らない店はダメ出しする記事を書いたって構わないし、貶めたい店を0点にすることだってできる。
 そして、通常、そうした店側にとって都合の悪い書き込みは、たとえ事実無根だったとしても、食べログに削除依頼を申し入れても、「投稿内容は投稿者の自由」として、一切聞き入れません。だから、お店が食べログを名誉棄損で訴えるといった訴訟まで起きています。

 しかし、お店が食べログの有料会員になると、いとも簡単に悪評を削除できてしまう。だから、そういった仕組みを知らない投稿者からは、「ひどいサービスを受けたのでそのまま書いたら運営に速攻で削除された」といった話がしょっちゅう出てくるわけです。
 
また、少し前に話題になりましたが、食べログが提供する有料の予約システムを契約しなかった店の点数が軒並み下がった、という事件もありました。
 はっきりいって、食べログの評価システムは、運営者である「カカクコム」に対して、どれだけ広告料を納めてるかで決まる、といっても過言ではありません。

 そうやって、悪評まで利用することで、食べログの有料会員を増やしたり、有料の追加オプションに誘導しようとするのは、まるでヤクザかちんぴらが、悪い噂を流されたくなければ金を払えと言ってくるような、反社会的な行為に近いと思います。

 カカクコムにとっては、どんなにネットで叩かれようとも、儲かるビジネスモデルを辞める気はさらさらないでしょうけど、多くのユーザーの人に言いたいのは、

 「ステマの提灯記事だけでなく、悪評も信用するな」

ということです。
 店の悪口投稿が続いている店は、「食べログの有料会員になることを拒んだから」なのかも知れません。

 


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