カシオの時計

 日本の3大時計メーカーと言えば、セイコー・シチズン・カシオ、と言われています。
 3社ともに、世界的にも有名なメーカーです。

 ただ、時計屋からはじまったセイコー、シチズンに対して、計算機屋から始まり、時計の原点である機械式時計を作る技術のないカシオは、時計マニアの間では一段低く見られる傾向にあります。

 時計マニアの多くは、機械式時計に一番の価値を感じているので、クオーツや電子時計しか作れないカシオのことを時計屋として認めていない人もいるようです。

 しかし、そんなマニア視点を抜きにすれば、カシオは世界にも名の通った、非常に優秀なメーカーです。
 カシオの最大のヒット作品は、言わずと知れた「G-SHOCK」でしょう。

 機械式時計は、作るのに高度な技術を必要とするし、ある意味伝統工芸品のような価値があるのは確かです。
 しかし、どれな高級時計でも精度はクオーツやデジタル時計に劣るし、非常に繊細な精密機械であるため、落としたら簡単に壊れてしまうので、正直なところ実用性は高くありません。

 その点、耐久性バツグンで、樹脂製だからこそのカラフルデザインのG-SHOCKは、世界中にファンがいるそうで、ある意味世界で最も有名な日本の時計ブランドの一つとも言われています。

 それに、G-SHOCKだけに限りません。
 僕は、まだ子供の頃に親からカシオの腕時計をもらいましたが、何てことのない、何千円かで買えるような時計でしたが、二十年経った今でも、元気に動いています。

 電池は何回か交換していますが、一度も修理をしたとがありません。
 最近はほとんどしまってるだけではいえ、十年くらいは、雨の日も、風の日も、毎日のように使い、ベゼルも風防も傷だらけで、ベルトは壊れてしまうほど酷使していましたが、時計自体は、全く正常に動き、精度も衰えていません。

 こんな丈夫な時計を作れるカシオの時計作りは、本当に素晴らしいと思います。

 ただ、カシオは次々と新しいデザインの時計を投入し、過去の時計の製造は数年でやめてしまうため、壊れた時に部品がなくて修理ができない、ということが、カシオユーザーからは不満としてよく声があがります。

 特にG-SHOCKのような樹脂製品は、加水分解でどうしても経年劣化して割れてしまうため、修理できず、交換もできないというのでは、気に入ったものは長く使いたいという人にとっては非常に困る話です。

 そのため、「カシオの時計は基本使い捨て」みたいに言われることがあり、二十年前のカシオの時計を今でも使ってる僕からすると、そう言われていることが、すごく悲しいのです。

 確かに、どんな機器でも部品供給期間には限りがありますし、ましてや大衆向けの安価な時計となると、数年で打ち切るのはわかる話ですが、時計というものは、毎日身に付けるものだからこそ、気に入ったら愛着もわくし、長く使いたいと思う物なので、数年というのはちょっと寂しい気がします。

 まあ、G-SHOCKのデザインの性格からすると、トレンドが重要なので、入れ替わりが早いのはわかる気がしますが、せめて定番どころのようなシリーズを作って、そのシリーズは何十年と基本設計は変えず、長く修理にも対応します、とか、ナイロンベルトに交換して長く使える、といった設計にしてくれたら買うのになあ…と思います。

 カシオを応援してるので、頑張ってほしいです。

 

 


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