よく、芸能人やアイドルに「恋愛禁止」のルールがあるとかないとか、そんなルール自体がおかしいとか、そういう話が出てきますが、個人的には恋愛なんて自由だろって思います。
芸能人の自由恋愛お笑い芸人に恋人が発覚してもスキャンダルにはなりませんが、アイドルに恋人が発覚すると「不祥事」になる。
噂が流れたら風評であっても謝罪までしないといけない。
これは、アイドルには恋人がいてはいけない、という前提があるからでしょう。
しかし、不倫は問題だが、独身の男女が誰と恋愛しようが、それを「不祥事」扱いのようにするのはおかしい。ただ、ルックスも売りの一つにしている芸能人にとっては、恋人がいると商品価値は半減します。
だから、それを禁止じようという売る側の意図はわかります。しかし、そもそも疑似恋愛を露骨に「売り」にするビジネス手法自体が不健全です。
何故なら、芸能人と一般大衆ファンがひっつく可能性なんて、限りなくゼロに近いからです。
懸賞やくじ引きなんかでも、当たり確率が低すぎたら法律にひっかかるのと同じで、可能性の低すぎることを売りにするのはいかがなものかと思います。もっとも、ファンが勝手に恋をするのは仕方がない。
学校や職場でも、誰が誰を好きになろうが個人の勝手だからです。
人気商売ならなおのこと、恋したくなるようなクオリティ自体は、アイドルともなれば必要要件でしょう。ただ、アイドルなり芸能人本人が、意図的にファンに対して疑似恋愛するよう仕向けたり、「恋人はいません」とアピールして疑似恋愛を煽るのは、微妙だと思います。
なぜならそれは、職場や学生仲間であっても、その気もないのに異性に対して恋するよう仕向けたり、まして実は彼氏(彼女)がいるのにそういうことをするのは、「人として」不誠実な行為なのと同じで、これは芸能人とかアイドルとか関係ないと思うんですよね。アイドルは確かにビジネスだけど、「恋心」をエサにして金をつぎ込ませるのは、フリーのふりをして男に貢がせてる女とか、独身のフリをして不倫する男と同じで、人として屑だと思う。
もっとも、芸能人にとってはファンを囲い込むのは商売のうちだし、グレーな部分はあると思います。
先日、俳優の玉木宏さんが、結婚を発表したら、ファンイベントの応募者が激減したという話がニュースになっていました。
玉木さんの場合は恋人は作らない宣言をしていたわけではないし、何ら不誠実なことをしたわけではないのですが、ビジネスとしてはどうしてもマイナスになってしまう。ただ、自ら「恋愛しません!」アピールを積極的にやっておいて、実は隠れてばりばり恋愛してたとしら、それはさすがに不誠実だ。
芸能人だろうと人なんだから恋のひとつくらいあって当然だが、恋人がいないフリをしておいてそれは、単純に「嘘」だ。
それにひっかかるファンもあほだと思うけど、詐欺と一緒で、騙す奴が一番悪い。とはいえ、事務所が恋愛禁止を「強要」するのは、時代遅れって気がしますね。
いくらビジネスの方針とはいえ、恋愛はプライベートに関することなので、その部分のスタンスはあくまで本人に決めさせるべきで、事務所が強要するのはおかしな話だと思う。
企業の就業規則と一緒で、法律に反するルールや契約は、それ自体が違法です。
恋愛の自由を束縛するのは、人権侵害だと思うので、事務所が恋愛禁止を契約で求めることは間違ってる。
その上で、自分自身が「アイドルはそうあるべき」「そうしたほうが人気がとれる」と思って、自分の意思でやってるなら、まあ本人の勝手だろう。ただ、グループのアイドルの場合は個人の一存では決められないので、難しい部分はあるとは思う。
事務所の強要ではなく、グループのメンバー同士で決めたルールって場合もあるかも知れない。
ファンに恋をさせる売り方をするグループへの加入を自分で選択したなら、それは守るべきだし、それがプロ意識ってもんかも知れない。
もちろん、人間生きてりゃ、何があるかわからない。
もし気が変わって色恋に目覚めたなら、素直に言えばいい。もちろんファンは減るだろうけど、減らしたくないなら、恋人は作らないか、せめて「全力で隠す」のがプロでしょう。
だいたいスキャンダルですっぱ抜かれるアイドルとかって、素顔をさらして手を繋いでデートしてるところを撮られたり、ベッドでのラブラブ写真が流出したりとか、アホなことをしてバレてるケースが多いように思います。
アイドルだってビジネスなんだから、こういうのは恋人の是非ではなく、単純にプロ意識低いなあ、って思う。スターとかアイドルなんて、人気あってのビジネスってことは百も承知なんだから、そんなこともわからずに情動に流されてスキャンダルになってる輩は、ビジネスマンとしてレベルが低く思えます。
*2021年2月 加筆↓
ハロプロの某メンバーの同棲発覚で、強制的にグループ脱退させられたことがニュースになっていました。
そのメンバーが、ハロプロ内でも屈指の歌唱力をもったメンバーだったからか、連日ニュースが続いています。落ち目のハロプロのスキャンダルがこんなニュースになるなんて、すごいなと思いました(笑)
ネットのニュース記事って、アクセス数が多いと続報が続くので、それだけアイドルの恋愛問題って注目度高いってことですね。
ネットでの反響を見ていると、「恋愛禁止ルールに基づいて契約してるんだから、それを破れば契約切られるのは当然」という意見と、「恋愛は基本的人権だから、それを禁止するルール自体がおかしい」という意見が主にぶつかってる感じですね。ただ、今回の件で面白いのが、この事件に対して、同じ事務所のアイドルが、「なぜパフォーマンスだけを認めてくれないのか。なぜ恋愛したらだめなのか」という意見まで発信していること。
いやいやそれって、わざわざ言うことじゃないと思う。
世の中のアーティストのほとんどは、パフォーマンスで売ってます。
パフォーマンスだけで価値があれば、ファンはつくでしょう。この発言って、売れないミュージシャンが、「なぜ俺の歌を認めてくれないのか?」と言ってるのに近いと思いました。
アイドルもアーティストも、本質的には何も変わらないと思う。
事務所がどうルールを定めようと、ファンがどう思っていようと、「需要に対して供給する」というビジネスです。
結局、そのアイドルなりアーティストが、ファンに対するアプローチがどうだったかが全てでしょう。純粋にパフォーマンスが評価されていたら、恋人が発覚したって問題ない。
疑似恋愛の目で観ていたファンが去ったとしても、純粋なパフォーマンスのファンが多くいれば問題ない。
それを、「なぜ認めてくれないの?」と言ってもはじまらない。
もし恋人発覚してファンがいなくなったとしたら、しょせん純粋なパフォーマンスだけを評価していた人が少なかっただけの話。つまり「実力」です。結局は、アイドルもアーティストも、本質は何も変わらないと思うんです。
純粋にパフォーマンスだけでファンがついていたら、そのまま歌なりダンスなりを続けて何の問題もないはずです。
実際、ほとんどのアーティストや俳優の場合、疑似恋愛してるファンがいたところで、結婚したことで芸能界を引退に追い込まれたり、仕事がなくなるケースはほとんどありません。
恋人発覚してファンからバッシングされるってことは、アイドルがどうとか、事務所がどうというよりも、それまでの見せ方、ファンへの接し方が、疑似恋愛を売ってきた自身の結果に過ぎないと思います。*2022年3月 加筆↓
元ハロプロのアイドルの鈴木愛理さんがサッカー日本代表の田中選手と交際してる報道がYahooニュースのトップに出てました。数日前に日本がワールドカップ出場を決めた、まさに旬な話題ですね。
面白いのが、ネットのコメントを見ると、概ね好意的で祝福されていること。
鈴木さんはあくまで「元」アイドルであり、今は歌手として売り出しているのでスキャンダルにはならないわけですが、ちょうど一年前に現役ハロプロメンバーの恋人が発覚して炎上していたのに比べて、この違いが何とも面白い。
というのも、鈴木さんはアイドルを卒業したといっても、実際やってることはグループからソロになったという違いはあれど、活動内容もリリースされる曲調もアイドルの延長みたいなもの。
しかし、アイドルという肩書きさえ外してしまえば、世間の反響はこうも違うのか(笑)まあ、個人的には鈴木さんは歌手として才覚があると思っていたので、アイドルであろうがなかろうが一定の支持は得られるだろうと思うが、やってることは同じでも「アイドル」という肩書きがないだけで炎上しないなら、自由恋愛したい芸能人はみんな「アイドル」を名乗らなければいいとと思った(笑)
どうやら田中選手と鈴木さんは一年以上前から交際していたようだが、全く噂にもなっていなかったらしい。
プライベートなことは積極的に公表するものではないとはいえ、やはり人気が落ちることを意識して隠していたのかも知れないが、いざこうして知られても世間に受け入れられるのなら、みんな最初から自然に、オープンにすればいいのにって思う。実はアイドルでも、ファンってそれでもつくんじゃないか? って思った。
変に「恋人はいません」的な雰囲気を醸し出そうとするからおかしな位置づけになるだけで、最初から良い人が見つかれば交際します、って前提でいれば、それはそれでファンはつくんじゃないかと思う。というのも、一般社会でも、彼氏・彼女がいようと、魅力のある人は魅力的だ。
だから、良くも悪くも浮気とか奪い合いとかドロドロの人間関係とかが発生するわけです(笑)パフォーマンスや人間に魅力があって、ファンが勝手に恋するのはいいとして、意図的に疑似恋愛を「売り」にするアイドルビジネスは、もう時代遅れだと思う。