政治家のお金の使い方への要望

 政治家の収入はすごい。
 国会議員なら2,500万円くらいと言われ、交通機関の利用や食費、交際費、住居への優遇といった諸手当・待遇含めると、実質的には3,000万円、いやそれ以上あると言われています。

 これに対して、不満を持つ国民は多いことでしょう。
 貰い過ぎじゃないか? それだけの税金に見合った仕事をしてるのか? 
 と言う人はいます。

 でも僕は、収入そのものより、「使い方を考えてくれ」と言いたい。
 どれだけ収入があろうと構わないから、日本の政治家として、日本国の発展を考えるなら、せめて日本にお金を落としてくれ、と。

 僕は決して、政治家ならそれくらい貰って当然だと思っているわけではないし、むしろ貰い過ぎだと思っています。

 ただ、政治や官僚といった、国を動かす役割の人間が、自分の有利になるよう・自分が優遇されるように制度・仕組みを作っていくのは、どうにもならないことだと思っているからです。
 それはもはや「人間の性」であり、文句を言っても無駄だと諦めているからです。

 中には、本気で私心なく国に尽くしている人はいるかも知れませんが、ぶっちゃけ大半は、私利私欲まみれでしょう。
 いや、もしかしたら、本人に自覚がないかも知れない。
 一般庶民からしたら贅沢な暮らし、豪勢な食費であっても、特に二世・三世議員のようなエリートだと、それが日本人として普通の生活だと思い込み、だから時折ズレた金銭感覚の発言が飛び出したりするわけですが、そんな感覚だから、世間で叩かれている公費の使い込みや接待、献金なども、私欲というほどのことでもないと本気で思っているのかも知れない。

 ぶっちゃけ、金と権力の世界につかまって誠実・清貧を貫ける人間の方が希少だと思う。
 共産主義が実現できない理由が、必ず独裁と組織腐敗を辿るのと根本的に同じ。
 自由経済の資本主義だから独裁化しないだけで、政治が腐敗するのは、人間が人間である以上、避けられないと思います。

 だから、政治家の収入に対して国民が文句を言ったところでどうにもならない。
 どれだけ騒いだところで、見えないようにするだけで、実態は何も変わらないと思う。

 そこで思うのは、まがりなりにも日本の政治家として、「日本の国の発展」を担う立場にある自覚があるのなら、せめて日本にお金を落としてほしい。

 服や身の回りの品を買うなら、必ず日本のメーカーの日本製。
 車はもちろん国産車。
 宿泊するなら外資のホテルではなく純日本経営の施設。
 バカンスを楽しむなら日本のリゾート地で。

 パテックとかブレゲなんてつけてんじゃねえよ、麻生。

 金は天下の回り物。政治家の収入がどんなに高くても、それを日本で使ってくれさえすれば、日本経済は循環します。
 日本中の政治家が、趣味や娯楽に使うお金を意識的に日本だけに使ってくれたら、ただそれだけで経済効果が何十億円とか上がりそうな気がします。

 「天下り」も同じで、やめろと言ったって、どれだけ実態を暴いたって、やめるわけがない。
 日本の官僚の構造上、ピラミッド組織でトップになれるのは限られているから、そこからあぶれたら天下るしかない。
 国民感情としては、ポスト争いに敗れた人間にポストが用意されること自体が納得いきませんが、公務員はクビにならないし、その省庁なりに残って名前だけの部長・局長とかになって給料確保されたところで同じことですから、どうにもならないのです。

 ならば、せめてその貰った給料の使い方だけは考えろよと。

 間違っても外車を買ったり、海外旅行で贅沢とかするなよと。
 トヨタセンチュリーを買おうと、福井に行って越前ガニ三昧に明け暮れようと構わないから、とにかく日本国内に金を落とせ、
と。

 日本の政治家・官僚の人たちへ。
 よろしくお願いしますね。


 

 


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